トレーニングにおいて注意しなければならないものは、たくさんありますが、意外と優先順位が低いものに「集中力」があるんじゃないでしょうか?
トレーニング、特に筋トレにおいては日常生活ではあり得ない負荷をかけることで筋力を強化するものです。
それは、フリーウエイトであっても、自重トレであっても同様です。
ある特定の筋肉、部位に負荷をかけているわけですから、当然リスクが伴うわけです。
筋トレをすると男性ホルモンが分泌されます。メジャーなところではテストステロンなどがそうです。
筋トレをやっているときに、ちょっとした興奮状態、ハイテンションになるのも、この男性ホルモンの影響です。
男性ホルモンが分泌されやすいのは、意識を集中して筋トレをしているときだと思うんです。
逆に集中できないまま筋トレをしてしまうと、本来「力」が入って負荷を支える役割をする筋肉や部位が役割を全うできなくなってしまいます。
するとどうなるか?
負荷を支えきれずに関節が逆方向に曲がってしまったり、本来支えるべき筋肉ではない筋肉で無理して支えてしまうことで筋肉を傷めることになります。
トレーニング中のケガというものは、筋力以上の負荷であったり、無理な体勢によるものだけでは無いんです。
単純な、それほど負荷の強くないトレーニングであっても、意識の集中が弱い時にケガをする可能性が高まります。
僕は自重トレ派なので、無理な負荷がかかることもありませんし、オーソドックスなトレーニングメニューなので無理な体勢になることもありません。
僕がケガをする可能性があるのは、トレーニング中に集中していないことです。
ですから、僕はケガをしないために、とにかくトレーニング中は集中力を切らさないようにしています。
では、どういうふうに集中力を切らさないようにしているのか、お話ししていきましょう。
こんにちは、50歳からの筋トレパーソナルサポーター
よういちろう
です。
このブログでは、中高年のための充実した健康的な生き方を
筋トレパーソナルサポーターの立場からお伝えしていきます。
このブログが、あなたの健康な体、より豊かな人生を作るための
きっかけになれば幸いです。
今回のテーマは
『習慣化の落とし穴:筋トレの危険性と注意点』
です。
集中力=意識すること
トレーニング中の集中力とは一体どんなことでしょう?
それは「意識する」ことだと思います。
どこの筋肉に力を入れる、どの方向にどのくらいの角度で、どのくらいの速さで動かすなどを、強く意識することです。
僕ら人間は、意識しなくても体を動かすことができます。
極端な例で言えば、心臓なんかもそうですよね。
心臓への集中力が切れたから、心臓が止まっちゃった、なんてことはありません。
これは自律神経の働きによるものですね。
しかし、筋トレのような運動は、意識して初めて動かすことができるものです。
さらに言うと、他の運動よりも負荷が強くかかっている状態ですから、それだけ危険も伴っているわけです。
そんな運動中に、意識がトレーニング以外のことに向いてしまったりして、集中力が切れてしまうときにケガをすることが多くなってしまうんですね。
本来、筋トレという運動は、ほかの運動に比べて意識することが多い運動です。
たとえば、腕立て伏せであれば、大胸筋を強く意識して行います。
スクワットであれば、大殿筋や大腿四頭筋を強く意識します。
このように、筋トレは意識しないことには始まらない運動と言っても過言ではないでしょう。
ですから、筋トレ中に集中力が切れる、なんてことはあり得ないと思うのですが、少し慣れてきた頃に落とし穴がありそうですよね。
習慣化のデメリット
普通、習慣化できれば何の問題もない、逆にそれさえできればオールOK!くらいに言われています。
僕もそのように言ってますし、そう思っています。
しかし、筋トレに限って言えば、習慣化できた頃が危険な場合があります。
動きに慣れてきたことで、動きそのものは、さほど意識しなくても、決まった動きができる。ちょうどそんな頃が危険なわけです。
筋トレは、動きさえなぞればいいってもんじゃありません。
その動作の中で、力の加減、どこの筋肉をメインに動かすかなど、非常にデリケートな動作なんです。
デリケートな動きを、集中力も無く行ってしまうと、本来得られる効果を得られなくなってしまいます。
効果を得られないなら、まだしも、最悪ケガをしてしまう可能性が高まってしまうんです。
初めの頃は、慣れない動きということもあり、意識して動作を確認しながらやるはずです。
これは逆に初心者の頃の方が、基本に乗っ取ってやることになるわけです。
それが、継続することで慣れてきてしまう。そうすると、特に意識しなくてもいつもの動作を行うことができるわけですね。
これが、危険なんですね。
筋トレの場合、習慣化を意識し過ぎるとこういった落とし穴に落ちる危険性がある訳です。
習慣化できようが、ベテランの域に達しようが、常に初心忘るべからずでいることが大事ということです。
まとめ
習慣化するということは、非常に重要なことです。
たいがいのことは、習慣化できればもうこっちのもんです。
ただし、これまでお話ししてきたように、筋トレにおいてはちょっと危険な部分があるということです。
習慣化=慣れ、にしてはいけないんですね。
良い慣れならいいんですが、ついつい悪いほうの慣れになりがちです。
ただ、こなすのが習慣化ではありません。
きちんとその目的を常に理解し続けることが重要です。
とにかく、ケガなんかしたら後がたいへんですからね、注意しましょう!
それでは、また。