「男性更年期」。
耳にしたことはあるかと思いますが、女性の更年期障害に比べるとまだまだ認知度は低いのではないでしょうか?
男性も一般的に50代以降で発症することが多いようですが、実際50代の男性であっても会話に出てくることは少ないと思われます。50代の男性の多くが生活習慣病であったり、またその予備軍の人も多いので日常会話でもそういった病気の話をよく聞きます。
血糖値がとか、血圧が、尿酸値がというような会話ですね。あとは腰が痛いとか、膝がとかが多いですよね。どうしても加齢によってさまざまな症状が出てくる年代です。
しかしですね、上に挙げたような病気、症状についてはあけっぴろげに話す人であっても、男性更年期について話す人は皆無と言ってもいいくらいです。
自分自身でも男性更年期の自覚がないのか、そもそも自分の体に起きている症状が男性更年期なのか分かっていないケースも多いかと思います。サラリーマンであれば会社で年一回の健康診断がありますから、そこである程度異常が把握できるかと思います。生活習慣病に関係する項目は多いですが、男性更年期はどの項目を見ればいいか分かりません、というか健康診断では分からないかもしれません。
男性更年期という言葉を聞くようになったのも最近ですから、どの程度深刻に捉えなければならないか分からない人も多いでしょう。しかし、放置していると、うつ病や生活習慣病につながるリスクが高いので、早期発見・早期治療が大事なんです。
ということで、今回は男性更年期はどんな症状が出てくるのか、またその対策はどのようなものがあるのかを見ていきましょう。
こんにちは、50歳からの筋トレパーソナルサポーター
よういちろう
です。
このブログでは、中高年のための健康的な生き方を筋トレパーソナルサポーターの立場からお伝えしていきます。
このブログが、あなたの健康な体、より豊かな人生を作るためのきっかけになれば幸いです。
今回のテーマは
『男性更年期とは? 筋トレで予防しよう!』
です。
「更年期障害」と聞くと、まだまだ大半の人が女性特有の病気という認識のようです。しかし、冒頭でもお話しした通り、女性特有の病気ではなく、男性にも発症する病気なんです。
ですが、男性でもどんな症状が出たら男性更年期なのか分かっていない人も多いと思われますので、男性更年期とはどんなものなのかをまずは見ていきましょう。
男性更年期とは?
男性ホルモンのバランスが乱れ、身体・精神・性機能にさまざまな不調を引き起こすこと、これが男性更年期障害です。
その男性ホルモンの代表格が「テストステロン」です。
筋トレ好き、トレーニーにとっては知っていて当たり前のワードですね。このブログでもしょっちゅう出てくるワードです。
そうなんです、テストステロンが男性更年期障害にとっても重要なワードになるんです。
テストステロンとは男性ホルモンのひとつで、男性らしい肉体をつくるほか、男性らしい社会での活動の礎ともなります。男性を男性足らしめているホルモンと言っても過言ではないと言えるものです。
ですが、男性は20歳代をピークにこのテストステロンがゆるやかに減っていきます。そこに、職場や家庭などの過度なストレスがかかったり、肥満などが重なったりすとテストステロンが急激に減少します。
僕らトレーニーはこのテストステロン値を上げることで筋肉をデカくしようとしますし、またテストステロン値を上げるために筋トレをしています。テストステロンと筋肉、筋トレは切っても切れない関係と言えるわけです。
男性更年期とテストステロンの関係をご理解いただいたうえで、知っておいてほしいのが、一斉に更年期になる女性に比べて、男性の更年期障害は「何歳からでも発症する」ということです。一般的に50代以降で発症する場合が多いのですが、30代で発症する人もいますし、70代でもテストステロン量が十分な人、80代で初めて更年期症状を訴える人など、個人差が大きいのが特徴です。
では、そのテストステロンはなぜ減少するのかを見ていきましょう。
テストステロンが減少するのは?
まず、加齢で減少します。加齢に伴い、精巣の中にあるテストステロンをつくるライディッヒ細胞の数が減り、性腺刺激ホルモンの反応も低下して、テストステロンが減少してしまうんです。
その減少を早める最大の要因はストレスです。生活習慣の乱れ、飲酒、不眠、肥満、メタボ、糖尿病、運動不足も減少させます。このため、家で動かずごろごろ寝ていて起きたら飲酒してまた寝るという生活はよくありません。
ストレスにしても、生活習慣の乱れ、飲酒、不眠、肥満、メタボ、糖尿病、運動不足の解消に最も効果があるのが運動、筋トレですね。筋トレと断言するのも極端かもしれませんが、運動の中でも一番効果があるのが筋トレだといえます。
ここで答えが出てしまったような感じですが、もう少し男性更年期についてみていきましょう。
男性更年期はどんな症状があるのか
男性の場合、男性ホルモンの減少は本当に人それぞれです。
男性の場合は、テストステロンが20代からゆるやかに穏やかに減少していきます。減り方には個人差があり、また男性ホルモン量が同じでも不調が起きる人と起きない人がいます。さらに、男性更年期の症状が出る場合も、出る年齢にばらつきがあります。早い人で30代から始まり、50代で一気に患者数が増え、80代になって訴える人も。症状が出る期間は長く、終わりがありません。
どの値までテストステロン値が下がれば障害が出るかという点も人それぞれで、低値でもまったく問題のない人もいれば、値は高いのに障害に悩む人もいます。人それぞれの病気なのです。
以上のようなことを把握したうえで、下記の症状に注意が必要です。
疲れやすい、体がだるい、やる気がでない、集中力がなくなった、記憶力が悪くなった、興味や意欲がなくなった、体の節々が痛い、イライラする、眠れない、急に暑くなって汗がでる、夜トイレに何度も行く、性欲が減退した、ED(勃起障害)、朝立ちがなくなったなどです。
テストステロンは、筋肉や骨を維持し、血管、性機能、認知機能などに関与する重要なホルモンなため、急激に減少すると、身体や精神面に多様な症状が現れるんです。
また、男性更年期障害は、気分の落ち込みや急な不安、不眠など、うつと重なる症状も多いため注意が必要です。簡単に言って、男性更年期ならば太っていき、やせていくならばうつ病の可能性があるとのことです。
もっと極端な例では、死にたいという気持ちがあるならばうつの治療を受けたほうがいいようです。
まとめ
ここまで見てきた通り、男性更年期障害とテストステロンは密接な関係があり、テストステロンの減少を防ぎ、増加させるようにすることが大事です。
テストステロンの減少を防ぎ、増加させるには筋トレが最も効果的だと思われます。
僕は筋トレこそが最強だと思います。
肉体的にも精神的にも健康でいるために、筋トレを強くおすすめします。
ただし、筋トレさえやっておけば絶対に大丈夫というわけではありません。
男性更年期障害はもちろんですが、不調が顕著な場合、重大な病気が隠れているかもしれません。放置だけはせずに早期に病院に行くことがなにより大事です。
個人ごとですが、50代になってから病院に行くことが増えましたね。医療費もばかにならないんですよね。健康が一番ですね。
それでは、また。