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『習慣化できない理由とその克服法:脳科学と心理学の視点から』




こんにちは、よういちろうです。

『50代男性は人生経験を重ね、知識やスキルが豊富である一方、新しいことにチャレンジするのをためらったり、始めたことを継続できないケースが多いとされています。
この現象には、脳の働きや心理的な要因が大きく関係しています。』
という話をしました。

この壁を乗り越えてチャレンジするという行動を起こせたとしても、十分ではありません。
この後にまた大きな壁が存在します。

それは、「習慣化」という壁です。

ほとんどのことがチャレンジという行動を起こしただけでは、成果は得られません。
その行動を継続させて初めて成果を得られるわけです。

さらに言うと、継続させるためには「習慣化」が必須条件と言えます。

しかし、その習慣化が難しい。
この段階で挫折してしまう人が多いんですね。
なんとかこの壁を乗り越えて、習慣化まで持っていくためにどうしたらいいのか?
この課題を克服する必要がある訳です。

ということで、習慣化するための課題を克服する方法を科学的に解説していきたいと思います。

『習慣化できない理由とその克服法:脳科学と心理学の視点から』

 

はじめに


「習慣化したいのに続けられない。」
これは多くの人が抱える悩みですが、特に50代以降の男性にとって、生活習慣の改善や健康維持がますます重要になる時期に、この課題を克服することは人生の質を大きく向上させます。

しかし「なぜ習慣化は難しいのか?」それは脳の働きや心理的な要因と深く関わっています。本記事では、脳科学と心理学に基づき、「コンフォートゾーン」や「スコトーマ(心理的盲点)」といったキーワードを用いながら、習慣化を成功させる具体的な方法を解説します。

なぜ人は習慣を変えられないのか?



まず、習慣化できない理由を理解することが重要です。
それを知ることで、自分自身の行動を客観的に見つめ、改善の第一歩を踏み出すことができます。

1.脳が「変化」を嫌う生き物だから

私たちの脳には「エネルギーを節約しよう」という仕組みが備わっています。
新しいことを始めるにはエネルギーが必要です。
一方で、慣れ親しんだ行動は自動化されているため、ほとんど意識せずに実行できます。
これが「コンフォートゾーン」の働きです。

コンフォートゾーンとは?
コンフォートゾーンとは、自分が「快適」だと感じる範囲を指します。
この範囲内での行動はストレスが少なく、居心地が良いものの、新しい挑戦や変化を避ける傾向があります。
習慣化が難しいのは、このゾーンから外に出ることが脳にとって「危険」や「不快」として認識されるからです。


2.「スコトーマ」が変化を阻む

スコトーマとは心理的盲点のことです。
私たちは、自分にとって重要だと思っていることに集中する一方で、それ以外の情報を無意識に見逃しています。
たとえば「運動が健康に良い」と知識では分かっていても、「忙しいから時間がない」「疲れているから後で」といった言い訳を作り出し、行動を先延ばしにしてしまうのもスコトーマの一例です。

習慣化のための科学的アプローチ



1.脳をだます:「小さな成功体験」を積む

コンフォートゾーンから抜け出すためには、いきなり大きな目標を設定するのではなく、小さな成功体験を積み重ねることが重要です。
脳は「成功体験」によって報酬系が活性化し、ドーパミンが分泌されます。
これにより「またやりたい」という感情が生まれます。

具体例:
・運動を習慣化したい場合、いきなり30分のジョギングを目指すのではなく、「今日5分間だけ歩く」という小さな目標を設定します。
・これを達成すると、脳が「できた!」と感じ、さらに次の行動への意欲が高まります。

2.環境を整える:スコトーマを克服する

スコトーマを克服するには、「新しい習慣を目に見える形で可視化」することが効果的です。

方法:
・トリガーを設定する
新しい習慣のきっかけを作る。たとえば、朝起きたらすぐにヨガマットを敷く、歯を磨いたらスクワットを5回する、など。
・記録をつける
行動を目に見える形で記録することで、進捗を確認でき、モチベーションが維持されます。

3.「習慣の鎖」を作る:続ける力を引き出す

心理学者ジェームズ・クリアの提唱する「習慣の鎖」という方法は、毎日行動を積み重ねることで新しい習慣を作る技術です。

具体例:
カレンダーに「○」をつけていき、その鎖が切れないようにする。
たとえば、毎日10分間のストレッチを行い、できたらカレンダーに記録します。
これを続けることで達成感が生まれます。

4.コンフォートゾーンを広げる:「脳の慣れ」を利用する

新しい習慣をコンフォートゾーンに組み込むためには、脳に「慣れ」を作り出す必要があります。

方法:
・少しずつ負荷を増やす
例えば、筋トレを習慣化したい場合、初めは腕立て伏せ1回から始め、徐々に回数を増やします。
・習慣を既存の行動に紐づける
既に習慣化されている行動と新しい習慣を組み合わせます。
例えば「朝コーヒーを飲む間に瞑想をする」など。

5.「自分の価値観」を活用する

新しい習慣が自分の価値観や目標と一致している場合、やる気が持続しやすくなります。

方法:
・「なぜこの習慣が自分にとって重要なのか」を紙に書き出す。
・自分の人生の目標(健康で長生きしたい、家族と楽しい時間を過ごしたいなど)を意識し、そのために新しい習慣が必要不可欠であることを認識します。

習慣化を阻む心理的壁を超える方法



1.「完璧主義」を手放す

多くの人が「完璧にやらなければ意味がない」と思いがちですが、この考え方は挫折の元です。重要なのは「少しでも行動を続けること」です。

2.仲間やサポートを得る

人は他者とつながることでやる気が高まります。
家族や友人に新しい習慣について話したり、仲間を作ることでモチベーションを維持しやすくなります。

3.報酬を設定する

新しい行動をした後に小さなご褒美を設定することで、脳が「良いこと」としてその行動を認識します。

実践例:50代男性が健康習慣を身につける場合



目標:「体力を維持するための筋トレを習慣化する」
1.小さな目標から始める
・1日1回の腕立て伏せからスタートし、徐々に回数を増やす。
2.トリガーを設定する
・朝食後に必ずストレッチを行う。
3.進捗を記録する
・カレンダーに実施日を記録し、達成感を可視化する。
4.報酬を設定する
・1週間続けられたら好きな映画を見る時間を作る。
5.価値観を意識する
・「家族といつまでも元気に過ごすため」といった目標を毎日思い出す。

結論



50代以降の習慣化は難しいように思えますが、脳科学と心理学の知見を活用すれば確実に達成可能です。

「コンフォートゾーン」から抜け出し、「スコトーマ」を克服することで、新しい習慣が自分の生活に自然に組み込まれるようになります。

ぜひ、今日から「小さな一歩」を始めてみてください。
その積み重ねが、大きな変化と充実した人生をもたらしてくれるでしょう。

最後までお読みいただきどうもありがとうございます。
それではまた。

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