何か新しく始めても長続きしない、そういう人は多いんじゃないでしょうか?
というか、多いのが普通なんです。続かないのが普通なんですね。
なぜかというと、人間はそういう風にできているからです。
決して「あなた」が「あなただけ」が続けられないわけでは無いんです。
もしかしたら、あなたはこんなふうに思っていませんか?
「どうせ俺は根性がないから、何をやってもダメなんだ。続かないんだ。子供の頃から何かを継続できたことなんて1個もないしなあ・・・」
「私は今までも今も本気で取り組んだことがないからなあ・・・」
なんて思っていませんか?
自分の精神力の弱さが原因で続けられないと思っている人がほんとに多いんですよね。
続けられないのは、人間はそういうふうにできているから、とお話ししました。
人間はどういうふうにできているかというと、
「現状から変わりたくない、変わらないようにするんです。」
つまり、人間は現状が居心地いいんです。
この居心地がいい現状のことを「コンフォートゾーン」といいます。
快適な空間、居心地のいい場所を意味します。
ストレスや不安を感じずに過ごせる、心理的な安全領域のことです。
人間はこの「コンフォートゾーン」を抜け出すことを、本能的に、それこそ遺伝子レベルで拒絶しようとするんです。
もちろん、本人の意志に反してですよ。
いや、意志に反してと言ってしまうと語弊があるかもしれませんね。
ここで言う「意志」は顕在意識レベルの意志です、顕在意識では「やるぞ、続けるぞ!」と思っていても、潜在意識がその邪魔をするんです。
顕在意識なんか潜在意識に比べたら微々たるもんです。圧倒的に潜在意識の方が強いんです。
だから、コンフォートゾーンを抜け出すのが大変なんです。
実は、僕今新しいことに取り組んでいるんです。ある人に教わりながら。
で、その人から「新しくこれをやってみましょう」と言われたんですね。
言われた通りにその新しいことに取り組み始めたんですけど、これがなかなか進まない。
いっこうに進まないんです。行動できないんです。
決して難しいからできない、とかじゃないんですよ。やろうと思えばできることなんです、なのにやらない、行動しないんです。
しまいには、原因不明の高熱まで出たりするんです。コンフォートゾーンから抜け出すのを体が、潜在意識が発熱という形で抵抗してくるんです。
なぜ、高熱が出た方がいいのか?
簡単です、簡単なことです。「言い訳」できるからなんですね。
熱が出たからできなかった。やれなかった。という言い訳ができるからです。
そのために、体が高熱まで出してしまうんです。
でもね、ほんとは違うんですよ。
ほんとは、やれなかったじゃなくて、やらなかったんです。
やれなかったのは誰のせいですか?ということなんです。他の誰のせいでもありませんよね?自分のせいですよね?
熱が出た事例で考えてみましょう。
熱が出たのは体調が悪かったから、しょうがない。ではないんです。
熱が出てしまうような体調管理しかしなかった自分のせいなんです。他人のせいでもなんでもありません、全部自分のせいなんです。
ここで「他責思考」になってはいけません。自分以外の人や状況のせいにしてはいけません、ということです。
常に「自責思考」でいかなければいけません。常に何事も自分に責任があるという考えです。
この「自責思考」がないと成長できません。だって、上手くいかない原因はすべて自分以外にあると思っていたら、何も改善されないわけじゃないですか。
「自分ではどうしようもない」と諦めるしかないということですよね。
有名なセリフにもありますよね。「諦めたらそこで試合終了ですよ。」って。
ですから、自責思考が大事なんです。
そうは言っても、「コンフォートゾーンを抜け出すのは難しそうだし・・・、どうやったらコンフォートゾーンを抜け出せるの?」って思いますよね。
もちろん、こんなことで一切悩まずにスパーンとコンフォートゾーンを抜け出す人もいます。
ほぼ悩むことすらなく、抜け出して、自分のコンフォートゾーンをどんどん広げていける人です。
ただ、こんな人はまれです。めったにいないと思います。
では、僕ら普通の人はどうしたらいいのか?
どうしたらコンフォートゾーンを抜け出せるのか?
方法はあります。
それはですね、「スモールステップ」です。僕は「ベイビーステップ」という言い方をすることが多いです。
一気にコンフォートゾーンを抜けるようなことをするから、潜在意識が止めに来るわけです。
ですから、潜在意識が気が付かないように少しづつコンフォートゾーンを広げていけばいいわけです。
少しづつ少しづつ、だましだまし広げていくわけです。
たとえば、一気に10㎝広げたら潜在意識にバレてしまうとしても、一日1㎜ならバレないと思いません?
あなたがもし何かを始めようとしても長続きしないときは、ぜひこのスモールステップを使ってみてください。
たとえば、あなたが筋トレを始めたのに長続きしなかった、としましょう。
あなたが決めた筋トレメニューは、
腕立て伏せ 10回x3セット、
スクワット 10回x3セット、
腹筋 10回x3セット、
です。
あなたにとってこのメニューでは一気にコンフォートゾーンを超えてしまったわけです。
であれば、潜在意識にバレないようもっと減らさなければなりません。
腕立て伏せ1回x1セット、スクワット1回x1セット、腹筋1回x1セット、
以上です。
3種目たった1回ずつです。これだけならできると思いません?
できますよね。
「でも、たったこれだけじゃ筋トレにならないんじゃない?」
と思われるかもしれません。
大丈夫です!たったこれだけでも毎日続ければ変化は起きます。というか、それ以前に人間はそれだけじゃ満足できないんです。
毎日1回ずつしかやらないことに我慢できないんです。
「今日は5回やってみよう」とか「3セットにしてみよう」とか考えるようになるんですね。
「もっともっと」と考えて意識せずともいつのまにか回数、セット数は増えていくんです。
当然、増えた分、筋肉への効果も増えます。
そういうことなんです。最初はたったこれだけ?っていうくらいで始めても、いつの間にか十分なボリュームの筋トレをこなすようになるんです。
実際、僕の筋トレスタート時は、お風呂で湯船につかりながらの腕振りだけでしたからね。
(もう、まるでおじいちゃんのリハビリですよね)
そこから始めて、どんどんハマって、もう5年近く続いています。
体重も15kg減りましたし。
僕の場合は、うまい具合にスモールステップで始められたことですね。
なぜか、筋トレだけはスモールステップで始めたんです。
でも、これが良かったんですね。
ということで、今回は長い長い独り言みたいになっちゃいましたが、筋トレが続かない、筋トレ以外でもそうですが長く続けられないときは、スモールステップに切り替えると上手くいきやすいですよ、というお話しでした。
それでは、また。