筋トレで50代の健康的な理想の体をつくる Healthy Body & Wealthy Life

~筋トレパーソナルトレーナーが50代の不安・悩みを解決!~

運動を続けるコツ 「ベイビーステップと作業興奮」


暑い夏がやってきましたが、暑いから当然薄着になるわけです。薄着になるということは体の線がみえやすくなるんですね。自分の体に自信がある人は海やプールに行きたくてウズウズしてるかもしれません。



一方で、薄着になるのが嫌だっていう人も多いことでしょう。どちらかというとこちらの方が多勢でしょうね。男性であれば今まではジャケットで隠せていた部分も見られるようになっちゃいます。お腹部分なんてそうですよね。ベルトの上に乗っかったお肉がバレちゃいます。女性であればぷにぷにの二の腕なんかがそうでしょう。



遅ればせながら今からジム通いして人目が気にならない体にしなきゃ、と考えている人もいるんじゃないでしょうか。



でも気を付けてくださいね。思い立ったが吉日でジム通いを始めるのはとても良いことなんですが、運動、エクササイズ、トレーニングというものは1日や3日程度やったからといってすぐに体に変化が起こるものではないんですね。



自分の感覚的には変化は感じます。これは間違いないです。この感覚的な変化はモチベーションアップにも繋がるので非常に有効なんですが、この感覚的な変化と視覚的な変化は別物です。ちょっと残酷な話になってしまいますが、自分ではかなり変化したように感じても、外見上はそれほど変化していないものです。



間違いなく体は変化しているんです。これは間違いないです。ただし、求めているのは外見上の変化、見た目の変化ですからね、ここが難しいところです。



なかなか変化しない外見、それでもあきらめずに運動を続けられるか、ここが勝負の分かれ目となるんです。最初の頃のモチベーションの高さをずっと維持できる人なんてそうそういませんから。



じゃあ、どうやったら続けられるの?



そう思いますよね。今回はどうやったら運動を続けられるかを考察していきます。
これは、運動に限らずすべてのことに当てはまりますので、ぜひ最後までお読みください、きっと参考になりますよ。





こんにちは、50歳からの筋トレパーソナルサポーター

よういちろう

です。

 

 

このブログでは、シニアのための充実したセカンドライフの作り方を筋トレパーソナルサポーターの立場からお伝えしていきます。

 

 

このブログが、あなたの健康な体、より豊かな人生を作るためのきっかけになれば幸いです。

 

 

 

今回のテーマは

 

『運動を続けるコツ 「ベイビーステップと作業興奮」』

 

です。



 



ホメオスタシス

 






いきなり何?って思われた方も多いと思いますが、運動を続けるコツを考えるときには外せないワードになります。


ホメオスタシスとは、別の言い方で言えば「恒常性維持機能」と言います。厳密には違う意味とされているかもしれませんが、大きくとらえればほぼほぼ同じ意味です。ホメオスタシスは恒常性という意味ですから。元々は人間の体の機能が意識するしないに関わらず動き続けていることを指します。


僕らは、「心臓動け!」とか「息をしろ!」とか「血流れろ!」みたいなことを意識しないですよね。無意識のうちに体のこういった機能は自動で動いてくれています。元々はこういったことをホメオスタシス、恒常性維持機能と言うんです。



今回僕が言ってるホメオスタシスは「心理的ホメオスタシス」になります。
心理的ホメオスタシスとは、現在の習慣や環境など「現状を維持したい」という心理のことをいいます。


これからホメオスタシスと言ったら、この心理的ホメオスタシスのことだと理解してください。



これがやっかいなんです。


本来は大昔の人間が生きていく上では必要なものだったんです。これがなければすぐに死んでしまうくらい重要なものでした。もちろん、現代を生きる我々にとっても非常に重要なものです。



ところがですね。逆にこのホメオスタシスがやっかいな存在になる時があるんですね。


ホメオスタシスとは「現状を維持したい」という心理ですから、言い換えれば「変化したくない」「新しいことをしたくない」ということなんです。



どういうことか分かりますよね。僕らが何か新しいことを始めよう、何かにチャレンジしようというときに、このホメオスタシスが邪魔をするんです。


これがほんとにやっかいです。なんせ相手は「心」ですから、しかも無意識と呼ばれる最強の相手です。僕らの「やる気」や「精神力」なんかじゃ到底歯が立ちません。



「じゃあどうすればいいの?」


と、なりますよね。
そうなんです、どうしたらいいのか、正直分からないんです。まともに戦って勝てる相手ではありませんから。



かと言ってここで諦めるわけにはいきません。それに先人たちも苦しみながら打開策を編み出していますから、僕らはそれを使わせてもらいましょう。






ベイビーステップ

 





さて、どうやってホメオスタシスを打開するかですが、打開策の一つに「ベイビーステップ」があります。これは非常に有効な方法です。ベイビーステップという言葉通り、赤ちゃんの一歩です。小さな目標に分解していって、その小さな目標をクリアしていくという方法です。


たとえば、ダイエットを例にすると、最終目標は「体重を15kg落とす」だとします。この目標を達成するにはかなりの時間を必要とします。なかなかリアルに感じることが難しい時間でしょう。しかし、その目標を分解して小さな目標にすれば、その一つ一つは目の前のリアルな目標になるはずです。


具体的に言えば、今日はスクワット10回だけやろう、明日もあさっても10回だけ。どうです?これならできそうじゃないですか。これを続けていくわけです、積み重ねていくと言ってもいいかもしれません。慣れてきたら10回を20回、30回と増やしたり、種目を増やしたりしていくわけです。



そのうち、あなたの体重は少しずつでも落ちていくでしょう。目の前のかんたんで小さな目標をクリアしていくだけです。


最終的な目標だけを見るから道のりが遠く感じて、「やっぱりムリ!」ってなっちゃうんですね。
「千里の道も一歩から」と言うように、一歩ずつ、その一歩だけを見るようにすれば果てしなく高い壁も、かんたんにひょいっと超えられる柵に変わるんです。



ちょっとだけ考え方を変えるだけのかんたんな方法です。難しいことはありません、誰でもできることですから、ぜひ取り入れてみてくださいね。






作業興奮

 




もう一つが「作業興奮」です。



僕たちの脳には「側坐核(そくざかく)」と呼ばれる場所が存在します。


この側坐核が刺激されると、意欲を高めたり、楽しいと感じる「ドーパミン」というホルモンが分泌されます。このドーパミンが行動力の源になるわけです。


「側坐核のスイッチ」を入れさえすれば、誰でも、すぐに動くことができるようになります。


でもですね、ここで重要な事実は、側坐核というスイッチは、「よし、やるぞ!」と気合いを入れても入らないことなんです。じゃあどうすればいいの?となりますよね。


側坐核は「なんらかの行動を起こす」ことで刺激を受け、ドーパミンを放出します。つまり、気合や根性といった意識的なものではなく、「行動する」ことで、はじめてスイッチがオンになるんです。



「だから~、その行動することが難しいって言ってるじゃない!」って声が聞こえてきそうですね。大丈夫です。


いいですか。みなさんは「行動する」と聞くと、やらなければならないことの100%をイメージしたんじゃないでしょうか?


そこが間違っているんです。


「行動する」とは言いましたが、どれだけ行動するかまでは言っていませんよ。
たとえば、仕事でレポート100枚書かなければならないとしますね。100枚と聞くと途方もない量のように感じますよね。そんな量ムリ、やりたくない。って思っちゃいます。


こういうときにどう行動するかというと、まずPCを開く、これだけでいいんです。これも立派な「行動」です。まず最初の目標はこれだけでいいんです。ベイビーステップにも似ていますね。


で、どうなるかというと、こういう部分は「人間ってよくできてるなあ」って僕はおもうんですけど、それだけじゃ済まなくなるんです。


つまりですね、「PCを開く」これだけを目標にしたとしても、そこから先までやっちゃうんです。
「せっかくPCを開いたんだから、ワードも開いてみよう、あっ、今いい文章思いついたからこれだけ書いておこうというふうに先へ先へと進めていっちゃうんです。


これが「作業興奮」です。ほんのちょっとのことだけで終わりにしようと小さな目標にしていても、ついその先もやってしまうんですね。「側坐核のスイッチ」を押すことになるんです。やる気や精神力なんかよりよっぽど強力です。






まとめ

 





いかがだったでしょうか?


ベイビーステップと作業興奮。この2つをうまく組み合わせていけば続けられそうな気がしませんか?


ベイビーステップでとんでもなく高いと思っていた壁を越えられる高さまで低くして、作業興奮を利用して最初の小さな目標以上の成果を出し続けるわけです。


これなら続けられますよね。



なんとか今夏中に少しでも理想の体に近づけることができるかもしれませんよ。






それでは、また。