『レジリエンス』ってご存じですか?
レジリエンスとは、ストレスに耐え、そこから立ち直る力のことです。
生きていると何かと心が折れそうになる時がありますが、なんとかポキっと折れずに今まで生きてこれていますよね。完全に折れてしまったと思ったことも何度もあったと思います、でも今この記事を読んで頂いているということは、折れていなかったということですね。
つまり、レジリエンスがあったということです。
レジリエンスとは何なのか?などレジリエンスについてシェアしていきたいと思います。
こんにちは、50歳からの筋トレパーソナルサポーター
よういちろう
です。
このブログでは、シニアのための充実したセカンドライフの作り方を筋トレパーソナルサポーターの立場からお伝えしていきます。
このブログが、あなたの健康な体、より豊かな人生を作るためのきっかけになれば幸いです。
今回のテーマは
『レジリエンス 立ち直る力』
です。
レジリエンスという名称自体に耳なじみがないかと思いますので、レジリエンスとは、という部分から話していきますね。
レジリエンスとは?
レジリエンス研究は幅が広くて、レジリエンスを個人の資質と捉えるものもあれば、回復プロセスと捉えるものもあり、その定義も様々のようです。
脳科学研究においては、レジリエンスを「ストレッサーと変化する要求に直面して、耐え、回復し、成長する能力」と定義することが多いようです。
何がレジリエンスを形作るのか?
世の中にはレジリエンスが高い人もいれば低い人もいる。しかしレジリエンスの高さは何で決まるのかというと、レジリエンスは遺伝と環境に影響され、その影響度はともに中等度であると言われている。遺伝的影響を強く受けるものとして、ストレス反応に関わるHPA軸がある。
僕達の体は一つのチームのように絶えず連絡を取りながら働いている。そしてその連絡で使われるのはタンパク質である。HPA軸は、視床下部や下垂体、副腎皮質で構成されているが、これらの器官はCRHやACTHといったタンパク質(ホルモン)を使って連絡を取り合う。
仕組みとしては、ストレスを感じると、視床下部から副腎皮質に向かってリレーのように情報が伝えられる。その結果、副腎皮質からコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが分泌される。このコルチゾールは体全体にメッセージを送って、ストレスに対処すべく、ココロとカラダを変化させる働きがあるんです。
問題はこのHPA軸の働きに個人差があることなんです。僅かなストレスであってもHPA軸が大きく活動するものもいれば、サイコパスのように大きなストレスであってもHPA軸の反応が弱いものもいる。またネガティブフィードバックがすぐに働き、一晩寝れば回復する人もいれば、ネガティブフィードバックの働きが弱く、中々回復できないものもいる。ストレスに対する反応や回復には個人差があるが、その大きな要因としてHPA軸の個人差があるんです。
コルチゾールとタンパク質
ストレス反応にはコルチゾールが関わっているが、体の中にはコルチゾールの働きを弱めるタンパク質もある。一つは神経ペプチドYと呼ばれる物質で、運動や抗うつ薬で増えるものです。
もう一つはヤマイモなどに豊富に含まれるDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)と呼ばれる物質で、運動することでも増える。
さらにもう一つはBDNF(脳由来神経栄養因子)である。コルチゾールは脳に働きかけて感情のコントロールを弱らせるが、BDNFはコルチゾールから脳を守る働きがある。このBDNFも運動で増えることが分かっている。
レジリエンスを高めよう
レジリエンスの高さは遺伝や小さな頃の経験などで決まってくる。では、大人になった私達はどのような方法でレジリエンスを高めるられるだろうか。いくつかの研究によると、運動や瞑想、報酬の設定でレジリエンスを高めることが分かっている。
定期的に運動をすることで、コルチゾールの働きを弱める神経ペプチドYやDHEA、BDNFが増加することが分かっている。
また有酸素運動や瞑想を継続的に行うことで前頭前野の機能も高まり、レジリエンスが高くなる。さらに報酬を設定することで、報酬系の活動が高まり、扁桃体の活動が低下して、レジリエンスも高まると報告されている。
まとめ
ここまでレジリエンスについて説明してきました。かなり、専門用語も多く出てきたので難しく感じた方も多かったんじゃないでしょうか。
最後に、分かりやすくまとめていきます。
レジリエンスとは、ストレスに耐え、そこから立ち直る力です。
立ち直る力とは、回復し成長する能力とも言えます。
生きていく上で、ストレスから完全に逃れることは不可能です。であれば、ストレスに耐え、立ち直る力を高めていきたいですよね。つまり、レジリエンスを高めることで人生を有意義に過ごせると思うわけです。
レジリエンスを高めるために有効なのが「運動」です。
筋トレをして、プロテインをしっかり摂取していけば、レジリエンスを高めることが可能です。
本当に筋トレは筋肉を大きくする以外にも、いろんな分野で有効だということが分かりますね。
筋トレはぜひとも続けていきましょう。
それでは、また。