
スライトエッジが筋トレをどう変えるのか?長期的な成長の考え方
- はじめに
- 第1章:スライトエッジとは?
- 第2章:筋トレと習慣形成の接点
- 🔄 習慣の三要素
- 習慣サイクルの流れ
- 📊 具体的な習慣の例
- 📈 習慣形成における各要素の重要度
- 🎯 トリガーの種類別分布
- ⏱️ 習慣化に必要な日数
はじめに
筋トレは継続することで初めて効果が出ます。
このブログでも再三お伝えしています。
筋トレで最重要視すべきなのは、「継続」だと考えています。
そのために、あらゆる考察、手法、概念などを紹介しているわけです。
筋トレはダイエットと並び続かないものの代表格でもあります。
多くの人が挫折してしまい、筋トレの本当の効果を得られずにフェードアウトしてしまうんですね。
これは非常にもったいない話です。
特に、50代以上の年代は筋トレを敬遠する人が多い中、筋トレを始めたとしても挫折する人が多いこの現状をなんとかしたいと常々考えています。
まずは始めることですが、せっかくその始めるというハードルを越えられたのであれば、なんとか続けてほしいと思います。
ということで、今回は続ける、継続するための概念、考え方である「スライトエッジ」をご紹介します。
第1章:スライトエッジとは?
スライトエッジ(The Slight Edge)は、日々の小さな選択の積み重ねが長期的な成功や成果につながる、という考え方を指します。
著者ジェフ・オルソンの同名の書籍で広まった概念です。
大きな変化を一度に起こすのではなく、ほんの些細な改善を継続することが最終的に大きな差になるとされます。
◇主なポイント
・小さな積み重ねが大きな結果を生む
・習慣、環境、マインドセットの影響が大きい
・成果は時に遅れて現れるため長期的視点が重要
・責任ある選択を日常的に続けることがカギ
◇数学的なイメージ(直感的な補助として)
日々1%ずつ改善する場合の成長は指数的に拡大します。
大雑把には次のように表せます。
1.01x365=37.8
つまり1年後には約37倍の効果が期待できる、という感覚です(実際には分野や個人差がありますが、積み重ねの力を示す比喩として用いられます)。
◇実践的な適用ステップ
1.現状の把握と「小さな改善」を特定する
例: 毎日10ページ読む、朝15分運動、睡眠時間を一定に確保する、など
2.1つずつ実行する
一度に多くを変えようとせず、実行可能な小ささにする
3.一貫性を最優先にする
失敗しても再開する・連続日数をカウントするなど習慣化の仕組みを作る
4.進捗を可視化する
チェックリスト、アプリ、日記などで毎日の行動を記録する
5.環境を整える
誘惑を減らし、サポートを得られる環境づくりをする
◇具体的な例
・読書習慣: 毎日10–15分の読書を続ける
・健康習慣: 毎日1回の短い運動、十分な水分摂取、規則正しい就寝
・スキル習得: 日15分だけ新しいスキルに触れる時間を確保
◇注意点
・即効性は期待しにくい
・極端な変化を狙うと長続きしないことがある
・他の戦略と組み合わせるとより効果的
第2章:筋トレと習慣形成の接点
1.筋トレにおける習慣の力とコンパウンド効果
筋トレは単発のセッションだけでなく、日々の行動の積み重ねで成果が決まります。
1%の改善を毎日意識することで、トレーニング計画の実行力・回復の質・モチベーションの保ち方が大きく向上します。
環境設計と適切な負荷管理が、長期的な成長の土台を作ります。
これが筋トレの本質というか、最重要課題だと思います。
一度に大きな成長を期待するのではなく、小さな、ほんの小さな積み重ねこそが成長につながるということをまず理解すべきなんですね。
そして、日々小さな行動を積み重ねていくことです。
筋トレの本当の成果を得るためにはそれしかないんです。
続ける、そして習慣化することこそが最重要課題なんです。
🔄 習慣の三要素
習慣ループとは?
習慣は「トリガー(きっかけ)」→「実行(ルーティン)」→「報酬(ごほうび)」の3つの要素で構成されています。このサイクルを理解することで、良い習慣を身につけたり、悪い習慣を改善したりすることができます。
習慣サイクルの流れ
📊 具体的な習慣の例
| 習慣 | トリガー(きっかけ) | 実行(行動) | 報酬(ごほうび) |
|---|---|---|---|
| 朝の運動 | 目覚まし時計が鳴る | 15分のストレッチ | 爽快感・達成感 |
| 読書習慣 | ベッドに入る | 20分間読書する | リラックス・知識獲得 |
| 水分補給 | 1時間ごとのアラーム | コップ1杯の水を飲む | 喉の潤い・健康維持 |
| 瞑想 | 昼食後 | 5分間の呼吸瞑想 | ストレス軽減・集中力向上 |
| 日記 | 夕食後 | 今日の出来事を書く | 自己理解・感情整理 |
📈 習慣形成における各要素の重要度
🎯 トリガーの種類別分布
⏱️ 習慣化に必要な日数
第3章:今日から始める1%改善のロードマップ
現状を把握し、実行可能な小さな改善点を1つずつ特定することから始めましょう。
たとえば「毎回のトレーニング前に5分の動的ストレッチを追加」などですね。
改善は一度に多くを変えず、継続性を最優先することをおすすめします。
欲張ってあれもこれもとやろうとすると失敗する可能性が高まってしまいますからね。
第4章:即効性を求める罠とその回避法
即効性を求める誘惑が強いですが、長期的な成果には継続的な取り組みが不可欠です。
たとえば、ダイエットでいうと「1か月で-10kgのダイエットに成功」なんていう見出しに飛びつきたくなるものです。
ところが、このような短期間でのダイエットにはリスクがつきものです。
そもそも無理なダイエットは健康面で大きなリスクを伴いますから、間違っていると言わざるを得ません。
また、仮に短期間でのダイエットは成功したとしても、ほぼリバウンドしてしまいます。
リバウンドというのは、元に戻ると考えがちですが、実際は元の体重より増加することのほうが圧倒的に多いものです。
ほんのわずかな間だけダイエットしたいと考えている人はいないはずです。
ダイエットして、見た目を良くしたい、健康的になりたい、そういった願望は長期的なもののはずなんです。
即効性の誘惑に惑わされてはいけません。
本当の成功は長期的なものです。
それは継続することで初めて得られるものだということをしっかりと認識しておくべきです。
まとめ
本当の成功とは短期的なものではなく、長期的なものです。
それは、継続することで初めて得られるものです。
短期的な誘惑に惑わされることなく、長期的な視点で行動することが大切です。
ただし、目標は短期目標と長期目標の2段階で設定した方がよいでしょう。
たとえば、1週間単位での目標設定と3ヶ月単位での目標に分けることで、短期目標に対する日々の行動のモチベアップにつながりますし、長期目標を達成したときの期待感がさらにモチベアップにつながります。
実際は、3ヶ月も継続できれば、ほぼ習慣化できているわけですから、モチベーションに影響を受けることは少なくなっていると思います。
大事なポイントは、あせらずに小さなステップアップを繰り返すことです。
少しずつ少しずつベイビーステップで進めていくことこそがが、成功にたどりつく唯一の方法だと言えます。
小さな積み重ねを大事にしていきましょう。
それではまた。