『もう年だから』は思い込みだ。50代・60代の体と脳が変わる、科学と実体験の話

- 第1章:「もう年だから」が口癖になっていませんか?
- 第2章:50代から始めた筋トレで、体は本当に変わった
- 第3章:筋トレが変えるのは体だけじゃない——自己効力感という最大の収穫
- 第4章:脳も変わる——「気のせい」じゃない、物理的な話
- 第5章:「やってみなはれ」——今日から始めるマインドセット
第1章:「もう年だから」が口癖になっていませんか?
ある日のこと、会社で同年代の同僚と話していた時のことです。
僕が筋トレしているってことを誰かから聞いたんでしょう。
「筋トレしてるんだって?」
と、まるで何か悪いことをしているみたいな目で言われたんです。
まあ僕は普段から会社で世間話とかはあまりしない方なので、どういう意図でその人が言ったのかまでは理解できないんですけどね。
でも「なんで?」みたいな感じだったんです。
僕からしてみれば一瞬理解が追いつかない感じだったんですよ。
だってね、僕にとっては「筋トレ」はいいものですから。
その「良いもの」をやっている僕がなぜ悪いことをしているような言われ方をしたんだろう?って感じですよ。
でも、その後に続いた言葉でなんとなく理解できました。
「その歳でよく筋トレなんかできるね。」
と言ってきたんです。
『ハハァーン、分かったぞ。この人は「50代にもなってなんで今さら筋トレなんかやってんの?」って言いたかったんだな。』
僕らの年代、50代になると「今さら感」を口にする人が増えますからね。
いわゆる「年齢への思い込み」ってやつですね。
まあ、分からないでは無いですけどね。
僕もまったくそういう思い込みが無いかと言われると、そんなこともないですから。
「この年齢ではこうしたほうがふさわしい」
なんて思うことがありますからね。
そういうときもありますが、逆に年齢なんてただの「数字」というふうにも思います。
たとえば、「50代はこうあるべき」とか「60代はこうあるべき」とか言いますけど、何が違うの?ってことですよ。
じゃあ、59歳と60歳は何が違うの?って話じゃないですか。
僕が思うに、年齢と言う数字を「できない理由」に使っているだけだと思うんです。
「もう年だから」という言い訳に使っているだけなんですよ。
第2章:50代から始めた筋トレで、体は本当に変わった
僕は学生時代、高校からラグビーを始めて、大学、社会人と10年以上現役でやっていました。
20代後半でケガをして引退したんですが、それ以降特に運動らしい運動はやっていなかったんです。
でも、食べる量は現役時代と変わらず、いえ現役の頃よりも食べて飲んでやっていましたね。
「もう気にする必要はないんだ」っていう開放感もあったと思うんです。
それに、結婚もしていましたからなおさらですね。
「モテるために体型をキープしなきゃ」っていうプレッシャーもありませんでしたから(笑)
まあそんなこんなで立派なメタボ体型になっていったわけですよ。
30代から50代までずっとメタボ体型です。
特に気にすることも無かったんですね。
ところが、50代のある日「ダイエットしよう!」と思い立ったわけです。
理由は何かと言うと、「健康のため」と言いたいところですが、実はそうじゃなくて「モテたい」というのが本音です(笑)
具体的に何があったかは別の機会にということにしてください。
ともかく、ダイエットをしようと決心したんですね。
ただ、僕の場合は骨格が太いので、ただ痩せるだけだとジャイアント馬場になっちゃうんですね。
そこで、筋肉をつけながら引き締まった体にしていこうと考えて、筋トレを始めたというわけなんです。
僕が選んだのは、家トレ、つまりジムに行かず家でやる自重トレーニングです。
始めたての頃は腕立て伏せ5回もできませんでしたから、自重トレで少しずつ筋肉をつけるのが一番だと思ったからです。
始めたての頃は、ホントなんにもできませんでした。
それでも少しずつ少しずつ筋力、筋肉がついてきたんです、自分の感覚的にはですけどね。
まずどう変化してきたかというと、体のラインですね、
ぼやっとしてた体のラインがハッキリしてきたと言うか、メリハリが出てきた感じでした。
一番分かりやすかったのが、ベルトです。
ベルトの穴が3つくらい変わりましたからね。
この頃は筋肉をつけるよりもダイエットを優先してたので、筋肉が大きくなるのはゆっくりだったんです。
ですから、周りに見た目の変化を気づいてもらったのは、けっこう先だったように思います。
3か月以上は経ってたと思います。
まあそれでも、50代から始めた筋トレで明らかに体型が変わったというのは自信になりましたね。
「ここに意識を向けながら負荷をかけると効くな」とか体感的に分かるようにもなってきましたしね。
もちろん、これは僕だけの話ではありません。
「何歳からでも筋肉はつく」科学的な裏付けがありますから、誰でも筋肉はつくんです。
第3章:筋トレが変えるのは体だけじゃない——自己効力感という最大の収穫
50代から筋トレを始めて体の変化は十分納得できるものでした。
ただそれ以上に大きく変化したんじゃないかと思えるのが、「心理的・精神的メリット」です。
誰かに言われて始めたわけじゃなくて、自分でやろうと決めて始めた筋トレです。
その筋トレを挫折することなく続けて、納得できる成果を得られたということが大きなメリットにつながったんだと思います。
いわゆる「自己効力感」が高まった感じですね。
自己効力感とは、自分の意志で自分を変えられるという感覚のことです。
筋トレを始めて、考え方もかなり変わってきました。
考え方が変わると「行動」も変わります。
これがいいサイクルになったと感じますね。

どういうふうに行動が変わったかと言うと、新しいチャレンジへの億劫さが消えていく感じです。
「まだ新しいことにチャレンジしてもいいんだ」って思えるようになりました。
やっぱりなんだかんだ言ったって、「理論で分かっていても実際に体で経験するのは全然違う」ということです。
それこそ今で言えば「AI」に対しても同じだと思います。
「今さら・・」「この年で・・」なんて言ってる人も多いようですが、そんなの関係ない、ということです。
第4章:脳も変わる——「気のせい」じゃない、物理的な話
そもそも「年だからできない」なんて、なんの科学的根拠も無いですからね。
何歳からでも新しいことは習得できるという脳科学の知見があります。
それが「神経可塑性」です。
脳には「使えば使うほど回路が強化・再編される」という性質があるんです。
簡単に言うと、「脳は何歳になっても書き換えられる」 ということです。
具体的なイメージとしては、脳の神経細胞(ニューロン)同士が信号をやり取りするとき、その経路は固定されていません。
新しいことを学んだり、繰り返し練習したりするたびに、ニューロン同士のつながりが物理的に強くなったり、新しいルートが生まれたりします。
かつては「脳の構造は成人したら固定される」と考えられていましたが、現代の脳科学ではそれが否定されています。
70代・80代でも新しいニューロンのつながりが生まれることが確認されており、「年だから覚えられない」は厳密には正しくない、というのが現在の科学的理解です。
決して「気のせい」「思い込み」ではなく、実測・観察できる変化だということです。
僕は筋トレでそれを感じています。
第5章:「やってみなはれ」——今日から始めるマインドセット
どうでしょうか?
「年だからできない」が単なる思い込みだということが理解できたんじゃないでしょうか。
こんな考え方は今すぐ手放しましょう。
あなたが50歳を過ぎてから何か新しいことにチャレンジすることが、誰かに迷惑をかけない範囲なら、失敗を恐れる必要はまったくないということです。
とかく完璧を求めがちな僕らですが、完璧な準備より、まず動くことです。
「やってみなはれ」精神です。
体も脳も、動かすから変わるということなんです。
あなたがチャレンジしたいなと思っていることは何ですか?
年のせいにして躊躇していたことはありませんか?
恐れずに一歩踏み出していきましょう。
それでは、また!