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「セルフコンパッション筋トレ」で習慣化する方法


 

 

自分に厳しい人ほど筋トレが続かない? 「セルフコンパッション筋トレ」で習慣化する方法

 

 

 

 

はじめに

 

 

あなたはこんな経験ありませんか?

・「筋トレを始めても3日坊主で終わってしまう」

・「続けなきゃと思うほど、プレッシャーでやる気がなくなる」

・「昔のように頑張れない自分が情けない」

 

 実はそれ、根性が足りない”のではなく、自分への思いやりが足りないのかもしれません。

 

「え?何言ってんの?」

って思われたかもしれませんね。

 

しかし、これは心理学で提唱されている概念で、セルフコンパッションと言われるものなんです。

 

このセルフコンパッションを取り入れることで、
「できない日があっても落ち込まない」
「長く続けられる」
「結果的に体も心も強くなる」
というように大きな変化をもたらすことができるようになりますよ。

 

今回はこのセルフコンパッションについて詳しく解説していきましょう。

 

 

第1章:セルフコンパッションとは何か?

 

 

「セルフコンパッション(Self-Compassion)」は、直訳すると「自己への思いやり」と言います。

 

心理学者 クリスティン・ネフ(Kristin Neff) が提唱した概念で、簡単に言うと「自分が失敗したり、つらい思いをしたりしたときに、自分を責めるのではなく、親しい友人に接するように自分にも優しく接すること」を意味します。

 

セルフコンパッションの3つの要素

ネフ博士は、セルフコンパッションを3つの柱で説明しています。

 

① 自己への優しさ(Self-Kindness)

・自分を責めるのではなく、優しく理解しようとする姿勢。

例:「失敗したけど、これも学びのチャンスだな」「誰にでもあることだよ」

② 共通の人間性(Common Humanity)

・「完璧な人はいない」「失敗は人間として自然なこと」と理解すること。

・自分だけが苦しんでいるのではなく、他の人も同じような悩みを経験していると気づく。

③ マインドフルネス(Mindfulness)

・自分の感情を否定せず、ありのままに認識する力。

・「つらい」「悲しい」という気持ちを押し込めず、冷静に見つめる。

 

セルフコンパッションと自己肯定感の違い

比較項目

セルフコンパッション

自己肯定感

基本の考え方

自分を“ありのまま”受け入れる

自分を“価値ある存在”として認める

状況

失敗・挫折のときに発揮される

成功・能力・評価に左右されやすい

効果

ストレス低減・回復力アップ

モチベーション向上・前向きさ

 

つまり、セルフコンパッションは「自分を甘やかす」ことではなく、「自分を責めすぎない力」 です。

 

特に、完璧主義になりがちな中高年世代や、責任の重いサラリーマン男性には非常に有効です。

 

筋トレ・健康・メンタルにおける活用例

・「今日はトレーニングできなかったけど、疲れていたから休養も大事だ」

・「思うように体重が減らないけど、焦らず続けよう」

・「つい食べ過ぎたけど、自分を責めずにリセットすればいい」

 

こうしたセルフコンパッションの姿勢があると、挫折しにくく、習慣を長く続けられるようになります。

 

 

第2章:筋トレにセルフコンパッションが必要な理由

 

 

◇「自分に厳しすぎる人」は挫折しやすい

 

・「できなかった自分」を責める

→たとえば、月・水・金で筋トレのスケジュールを組んでいたのに、週初めの月曜日から予定通りにできなかった。

なんてことがあると、「自分はダメな奴だ」とか「やっぱり自分には無理だ」などと、極端に自分を責めたりする。

 

・「他人と比べる」

→自分と同い年の同僚が3年くらい筋トレをやっていて、パッと見で分かるほど筋肉質で引き締まった体型をしていてかっこいい。

それに比べて自分は典型的なメタボ体型、ポッコリお腹の冴えない中年オヤジである。

 

・「結果が出ないとモチベが落ちる」

→すぐに結果を求める傾向があると1週間しか経っていないのに、「何も変わらない、全然変わらない」「効果ないんじゃないの?」と疑心暗鬼になり、モチベも落ちてしまう。

 

◇優しさが“継続力”を生む

・優しくすると甘えではなく回復になる

→1回や2回予定通りにいかなくても長い目で見ればなんてことない、くらいのおおらかさがあってもいいんです。

・無理せず続ける方が結局結果が出る

→無理するということはキャパオーバーだという意識を持てば、無理なく長期的に続けられる。

・ストレスホルモン(コルチゾール)が減り、筋肉成長にも良い影響

→筋トレは特に休養も大事な要素であることを理解すること。

 

 

第3章:今日からできる「セルフコンパッション筋トレ」実践法

 

 

① トレーニング日記を「できた記録」だけにしない

→ 「今日はやれなかったけど、休養も大事」と書く
→ やらなかった理由ではなく、今の自分の状態を観察する

 

② 比較対象を「他人」ではなく「昨日の自分」に

→ SNSやYouTubeで他人と比べない
→ 「昨日より姿勢が良かった」など小さな変化を喜ぶ

 

③ 自分に声をかける(セルフトーク)を変える

・NG:「情けない」「サボってる」

・OK:「今日は疲れてたね」「また明日頑張ろう」

 

④ 体の声を聞くマインドフル筋トレ

→ トレーニング中の呼吸・筋肉の動き・気分を意識
→ 「今ここ」に集中することでストレスが減る

 

 

💪 筋トレとセルフコンパッション 📊

トレーニング頻度とセルフコンパッションスコアの関係

📌 インサイト: 週3-4回の適度なトレーニングが最もセルフコンパッションスコアが高い傾向にあります。

セルフコンパッション要素の比較

トレーニング継続期間別データ

継続期間 平均セルフコンパッション 自己批判の減少率 モチベーション維持率
1ヶ月未満 3.2 / 5.0 15% 45%
1-3ヶ月 3.5 / 5.0 28% 62%
3-6ヶ月 3.9 / 5.0 42% 78%
6-12ヶ月 4.2 / 5.0 55% 85%
1年以上 4.5 / 5.0 68% 92%

主要統計データ

73%
筋トレ実践者の
セルフコンパッション向上
4.1
平均スコア
(5点満点)
-52%
ネガティブな
自己対話の減少
+65%
自己受容感の
向上

時系列でみる変化

 

第4章:セルフコンパッションを高める3つの習慣

 

 

1.「3分間の深呼吸」習慣 — 緊張や焦りをリセット

2.「1日1回、自分を褒める」 — 小さな成功を認める

3.「友人に話すように自分に話しかける」 — 自己批判を和らげる

 

 

第5章:セルフコンパッション筋トレの効果

 

 

・継続率が上がる

→筋トレは短期決戦では成果が出ない、どんな人であっても長期間継続しないと成果に繋がらないことを理解すれば継続こそが成果を上げられることを理解できる。

・ストレス食い・無理なダイエットが減る

→我慢ばかりしているとどこかでパンクしてしまう。適度に力を抜くことも必要。

・睡眠・回復力が改善

→睡眠、休養も筋トレの大事な要素であることを理解すること。

・メンタルが安定し、日常生活にも好影響

→無理や我慢ばかりしていると、ついイライラしがちになる。そうすると、周りににあたったりして人間関係に悪い影響を及ぼすこともある。

 

筋トレが目的から自分を大切にする習慣へと変わります。

 

 

まとめ

 

 

継続のカギは「自分への厳しさ」ではなく「思いやり」であると理解することが大切です。

 

筋トレ × セルフコンパッションで心も体も強くなれることをしっかり理解しましょう。

強さだけじゃなく、優しさもあってこそ人間的に魅力的になれますよ。

 

まずはできない日もOKと認めることから始めましょう。

 

 

それではまた。