
はじめに:誰でもできる腕立て伏せの真実

腕立て伏せは「誰でもできる基本的な運動」と思われがちですが、実際にやってみると意外と難しいものです。特に運動習慣のない方や筋トレ初心者にとって、通常の腕立て伏せは高いハードルとなることがあります。私自身も十数年間運動から遠ざかっていた時、いざ腕立て伏せに挑戦したら5回がやっとでした。
このブログでは、筋トレ初心者でも無理なく始められる「膝つき腕立て伏せ」について詳しく解説します。通常の腕立て伏せより負荷が軽く、継続しやすいのが特徴です。無理のない筋トレから始めて、徐々に体を強化していく方法をお伝えします。
膝つき腕立て伏せとは?初心者にピッタリの理由
通常の腕立て伏せとの違い
膝つき腕立て伏せは、通常の腕立て伏せと基本的な動きは同じですが、支点が変わります。通常の腕立て伏せでは両手と両足のつま先で体を支えますが、膝つき腕立て伏せでは両手と両膝で体を支えます。この違いにより、体にかかる負荷が大きく変わってきます。
通常の腕立て伏せでは体重の約65%の負荷がかかるのに対し、膝つき腕立て伏せでは35〜45%程度まで軽減されます。この負荷の違いが、初心者にとって挑戦しやすい理由の一つです。
初心者におすすめする理由
膝つき腕立て伏せをおすすめする理由は主に3つあります:
- 負荷が軽い: 体重の負荷が約半分になるため、筋力に自信がない方でも取り組みやすい
- 正しいフォームを学びやすい: 負荷が軽い分、動作に集中でき、正しい腕立て伏せのフォームを身につけやすい
- 継続しやすい: 無理なく行える回数から始められるため、挫折しにくく習慣化しやすい
膝つき腕立て伏せの効果的なやり方
正しいフォーム
膝つき腕立て伏せを効果的に行うためには、正しいフォームが重要です。以下のポイントに注意しましょう:
- 体勢: 膝と手を床につき、背中をまっすぐに保つ
- 手の位置: 肩幅よりやや広めに両手を置き、指先は前方に向ける
- 体幹: お腹に力を入れ、体が反ったり、腰が落ちたりしないように維持する
- 動作: ゆっくりと肘を曲げて体を下ろし、同じくゆっくりと元の位置に戻す
回数とセット数の設定
初めての方は無理な目標を設定せず、できる範囲から始めることが大切です。例えば:
- 最初は5回×2セットを目標にする
- 5回目で辛くなったら、そこで一旦休憩する
- 2セット目は3回しかできなくても問題ない
大切なのは「できる回数」を正確に把握し、少しずつ増やしていくことです。無理に10回3セットなどと決めつけず、自分のペースで進めましょう。
進化させるコツ
膝つき腕立て伏せを続けていくうちに、回数が増えてきたら次のステップに進みましょう:
- セット数を増やす: まずは同じ回数でセット数を増やす
- 回数を増やす: 1セットあたりの回数を徐々に増やす
- 動作をゆっくり: 下ろす・上げる動作をよりゆっくり行い、筋肉への負荷を高める
- 通常の腕立て伏せに挑戦: 十分な筋力がついたら、通常の腕立て伏せにステップアップする
膝つき腕立て伏せでも十分効果がある理由
筋肉への効果
膝つき腕立て伏せは負荷が軽いとはいえ、主要な筋肉にしっかりと効果があります:
- 大胸筋(胸の筋肉): 主に鍛えられる部位で、胸を厚くする効果がある
- 上腕三頭筋(腕の後ろ側): 腕を伸ばす動作で鍛えられ、二の腕のたるみ解消に効果的
- 三角筋(肩): 肩周りの筋肉も使われ、肩のラインを整える
- 体幹(コア): 体勢を維持するために使われ、お腹周りの筋肉も鍛えられる
意識することで効果アップ
筋トレでは「意識する部位」によって効果が変わることが科学的にも証明されています。例えば:
- 胸に効かせたい場合は、動作中に胸の筋肉を意識する
- 腕に効かせたい場合は、上腕三頭筋に意識を集中させる
このように、同じ動作でも意識する部位によって効果的に鍛えることができるのです。
継続するためのコツ:ベビーステップの重要性

小さな目標から始める
筋トレを習慣化するためには「ベビーステップ」の考え方が有効です。これは、最初はできるだけハードルを低く設定し、少しずつステップアップしていく方法です。
例えば:
- 初日は2回×1セットだけでもOK
- 翌日は3回×1セットを目指す
- 1週間後に5回×2セットを目標にする
このように小さな成功体験を積み重ねることで、モチベーションを維持しやすくなります。
継続の重要性
筋トレの効果は1回の回数よりも「継続すること」の方が重要です。無理な目標を立てて挫折するよりも、少ない回数でも毎日続ける方が効果的です。
私自身も経験しましたが、最初は少ない回数でもコツコツ続けることで、必ず筋力は向上していきます。そして回数が増え、セット数も増えていくのを実感できるでしょう。
膝つき腕立て伏せから始める全身トレーニングの考え方

腕立て伏せは全身運動
腕立て伏せは一見すると胸や腕だけの種目と思われがちですが、実は全身運動として捉えるべきエクササイズです。正しいフォームで行うことで:
- 胸や腕の筋肉だけでなく
- 肩や背中の筋肉も使い
- 体幹(コア)の筋肉も活性化される
そのため、膝つき腕立て伏せ一つでも全身に効果があるのです。
バランスの取れたトレーニングへの発展
膝つき腕立て伏せをマスターしたら、他の自重トレーニングと組み合わせることで、よりバランスの取れた筋トレプログラムを構築できます:
- スクワット:下半身の筋力強化
- プランク:体幹(コア)の強化
- 背筋運動:背中の筋肉の強化
このように、膝つき腕立て伏せから始めて、徐々にトレーニングのバリエーションを増やしていくことをおすすめします。
まとめ:膝つき腕立て伏せから始める筋トレ生活

膝つき腕立て伏せは、筋トレ初心者や運動習慣のない方が自重トレーニングを始めるのに最適な種目です。通常の腕立て伏せより負荷が軽いため挑戦しやすく、正しいフォームを身につけやすいという利点があります。
効果としては大胸筋や上腕三頭筋、肩の筋肉、そして体幹にも働きかけるため、一つの種目でも全身に効果があります。また、意識する部位によって効果を変えられるのも魅力の一つです。
最も重要なのは継続すること。最初は少ない回数から始めて、徐々に回数やセット数を増やしていくベビーステップの考え方が効果的です。「10回3セットが当たり前」などと思わず、自分のペースで進めましょう。
膝つき腕立て伏せから始めて、筋力をつけ、健康的な体を手に入れるための一歩を踏み出してみませんか?継続は力なり。小さな一歩から始めましょう。
最後までお読みいただきどうもありがとうございます。
それではまた。
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