「筋トレが続かないのは意志の問題じゃない。1日3万5千回の『決断疲れ』が原因だった」

「筋トレが続かないのは意志の問題じゃない。1日3万5千回の『決断疲れ』が原因だった」

 

 

 

第1章:はじめに——「続かない自分」を責めるのは、今日でおしまいにしよう

 

「筋トレを続けようと思ったのに、また今日もできなかった」

 

あなたはこんな経験ありませんか?

実は僕もあります。

 

僕やあなただけじゃないと思います。

 

筋トレを始めて最初の何回かは予定通りにいくもんです。

で、「あっ、今回はなんだか上手くいきそう」なんて思った頃に、仕事の都合で帰りが遅くなってしまい筋トレする時間がなくなってしまった。

 

よくある話です。

で、次の日、昨日やる予定だったのにできなかったから、代替日として今日やろうと朝決めたとします。

 

ところが、また今日も帰りが遅くなってしまいできなかった。

 

これもあるあるです。

あなたはそこで考えます。

なぜできなかったんだろう?と。

 

「確かに帰りが遅くなってしまったのだからしょうがないと言えばしょうがないけれども、睡眠時間を削ってでもやろうと思えばやれたんじゃないか?」

「残業を言い訳にしていたけれど、できなかったんじゃなくてやらなかっただけじゃないか?」

「結局、自分の意志が弱いことが原因なんじゃないか?」

 

と、自分を責めてしまうんです。

 

多くの人が陥る考え方です。

 

しかし、本質はそこじゃないんです。

あなたの意志の力が弱いことが原因じゃないんです。

 

あなたは一日仕事に忙殺されてきたわけですから、疲れているんです。

ここでいう「疲れ」とは肉体的な疲れではありません。

正しい判断ができなくなってしまう「決断疲れ」という疲れなんです。

 

第2章:人は1日に3万5千回、決断している

 

人は「1日3万5千回の決断」をしているというデータがあります。

3万5千回ですよ、1日で、びっくりしてしまう回数ですよね。

 

「いやいや、俺は今日そんなに難しいことはしていないから、そんなに決断してないよ。」

なんて思ってません?

 

そうじゃないんですね、「決断」って聞くと、ものすごく重要な会議か何かで、社運を賭けた判断に迫られたときみたいな場面を想像するかもしれません。

でも、そうじゃないんです。

 

僕が言ってる「決断」っていうのは、そんな重いものだけを指してる訳じゃないんです。

想像してみてください。

朝起きてから、家を出るまでの間。

 

毎朝起きてすぐ水を飲むと決めている人であれば、「水」一択ですよね。

飲み物とかは決めている人が多いと思います。

ここに決断はいりませんね。

 

それでは、顔を洗って歯も磨いて、後は着替えて準備完了となりました。

じゃ、まず靴下。

「えっと、昨日黒い革靴だったから、今日は茶色の革靴にしよう。そうなると、靴下は何色にしようかな。今日のスーツはグレーだから・・・」

 

どうですか?

早速決断を迫られていませんか?

あまり意識していないかもしれませんが、すでに朝から決断を迫られているんです。

 

「その程度のことを決断って言うの?決断って言うからにはもっと重要な局面の話かと思った。」

そう思ったかもしれませんね。

 

そうじゃないんですね。

ほんの些細なことと思えるようなことでも1回の決断は決断なんです。

1回は1回です。

 

こういうことが朝から一日中続く訳です。

コンビニによったら、「飲み物何にしようかな?」ほら、また決断しなくちゃいけないんですよ。

 

どうです?誰でもやってることです。

これなら1日3万5千回も納得できると思いますよね。

 

第3章:なぜ夜になると「まあいいか」になるのか——意志力の正体

 

疲れて帰った夜に筋トレをやろうとしても「こんな時間からやっても…」「今日は疲れたし…」と言い訳が出るのも分かる気がしませんか?

 

なんせ1日3万5千回も決断しているわけですから、そりゃ脳も疲れてるってもんです。

疲れた脳は思考能力が落ちていますから、思考能力が落ちると、長期的な正解より目先の快楽を選んでしまうという人間の本能が出てしまうんですね。

 

人間の本能が出てくると、「疲れているんだから休んだ方がいいよ。こんなときに筋トレなんかやっちゃダメだよ。」と心の声が訴えてくるわけです。

 

「そうか、そうだよな。こんな状態で筋トレなんかやっちゃダメだよな。やっぱり、今日は休みにしよう。」となっちゃうんです。

 

きちんと思考できていない状態で本能に流されるのもしょうがないと思いません?

 

やる気や意志の力では勝てっこないんですから。

 

第4章:解決策はひとつ——「決断しなくていい状態」を作る

 

「じゃあどうすればいいの?教えてドラえもーん!」って言いたくなっちゃあいますよね。

 

残念ながらドラえもんはいないので、答えを出さなくちゃいけません。

 

答えはですね、「習慣化」です。

 

「また習慣化かあ」と思われたかもしれませんが、その通りです。

結局「習慣化」なんですよ。

 

習慣化の本質は「考える前に体が動いている状態」と言えるわけですが、別の言い方をすると「決断する前に行動する」と言えますよね。

 

ということはですね、毎回やろうかどうか考えてたら、続くわけないんですよ。

やる気で続けようとすることには構造的な無理があるんです。

 

やる気も決断もいらない、気づかない程度のベビーステップ(小さな一歩から始める)から始めるのが理にかなっているということです。

 

実際僕は筋トレを始めたときからベイビーステップで習慣化してきました。

多分僕は他の人よりも言い訳が多かったと思います。

というか、「天才じゃないか?」って思うくらい、言い訳できましたからね。

何の自慢にもなりませんが(笑)

 

でも、だからこそ習慣化できたあとのイメージは理解できます。

決断コストゼロで行動できるようになったときの快感、「こんなにスムーズに行動にうつせるようになるんだ!」って思えるようになるんです。

 

第5章:まとめ——「続けられない」は終わりじゃなく、設計の問題だ

 

僕らが決断疲れをしないためにはどうすればいいのか?

正直言って非常に難しい問題ですよね。

 

靴下一つ選ぶのも決断の一つなんですからね。

Appleの創業者のスティーブ・ジョブズみたいに、いつでも黒いタートルネックってわけにはいかないですからね。

 

でもそういうことなんですよ。

決断する回数を減らすためには、そういう工夫をするか、習慣化するかです。

「毎日コレ!」って決められるものは決めといた方がいいでしょう。

 

「それはなかなか難しいな」って思うんであれば、習慣化することですね。

習慣化できるまでは、ベイビーステップでコツコツ、やる気も決断力も使わない範囲で続けていくことです。

 

継続するためには「習慣化、これ一択」なんですよ。

 

それでは、また!