コンフォートゾーンからの脱出

コンフォートゾーンからの脱出

 

 

 

1章:はじめに

 

いきなりですが「コンフォートゾーン」って知ってます?

 

「そんなの知ってるに決まってんじゃん!」って人もいれば、「えっ、何それ?」って人もいるでしょう。

 

そんなに頻繁に日常会話に出てくるレベルではないので、知っている人は知っている、知らない人は聞いたことも無い、そんな感じかもしれません。

 

このコンフォートゾーン、厄介な奴なんですよ。

後ほど詳しく解説していきますけど、特に中高年と言われる僕らくらいの年代には特に厄介な奴になるんですね。

 

どういうことかと言うと、このコンフォートゾーンがあるがゆえに、僕らは挫折を味わっていると言っても過言では無いんですよ。

 

筋トレでもそうです、筋トレだけじゃありません、読書でもそうです。

 

とにかく、僕らが何か新しいことにチャレンジしようというときに、このコンフォートゾーンの存在を明確に意識することになるんです。

 

というか、意識せざるを得ないんです。

 

2章:コンフォートゾーンとは何か、そしてなぜ脳は変化を嫌うのか

 

そもそもコンフォートゾーンとは何か?について解説したいと思います。

 

コンフォートゾーン(Comfort Zone)とは、ストレスや不安がなく、心理的に安全で快適だと感じる領域や状態のことを言います。

習慣化された環境で安心感を得られる一方、新しい挑戦や成長が起こりにくいという特徴があるんです。

 

心理学的な意味としては、慣れ親しんだ行動パターンや環境の中にあり、精神的な負荷やリスクを感じずに過ごせる状態と言われています。

 

かんたんに言うと、コンフォートゾーンとは快適な場所、居心地のいい場所ということですね。

 

もうちょっと深掘りすると、コンフォートゾーンの他にもゾーンと呼ばれる領域があります。

 

コンフォートゾーンを含め3つの領域があるんです。

コンフォートゾーン: 快適で安全だが成長がない領域

ラーニングゾーン(ストレッチゾーン): 適度な負荷と不安があり、学習や成長が最も進む領域

パニックゾーン: 過度なストレスや恐怖により、正常な思考や行動ができなくなる領域

 

これらの領域はある一定の人にだけあるものでは無くて、人間の脳の仕組みとしてすべての人が持っているものなんです。

 

それこそ、本能のレベルというか遺伝子レベルで誰もが持っているものです。

 

人間は誰もがコンフォートゾーンを持っており、その快適な場所から出たがらないものなんです。

 

これは大昔、それこそ原始時代の頃の名残りで、当時の人間は外敵から身を守るために集団生活をしてきたわけです。

人間は弱いですから、獰猛な野生動物と一対一では到底かないません。

ですから、集団生活をすることで身を守ってきたわけです。

 

それでも、中には好奇心からかその集団生活の場所から外の世界に飛び出してしまう者もいたことでしょう。

しかし、そのほとんどは飛ぼ出した後無事に帰って来れなかったことでしょう。

多くの、いやほとんどが外敵に命を奪われたんじゃないかと思います。

 

ですから、当時の好奇心旺盛で未知の世界に興味を持った者、そして集団から飛び出すという行動を起こした者の遺伝子は残っていないんです。

 

僕らは集団という安全で快適な場所から出なかった人間の遺伝子を受け継いでいるんです。

 

僕らは遺伝子的にコンフォートゾーンから出ないほうが安全で快適だと刷り込まれていると言えるんです。

 

つまり、僕らの脳はコンフォートゾーンから出るという「変化」や「チャレンジ」を好ましく思っていないということなんですね。

 

 

3章:「言い訳」はこうして生まれる - 脳のブレーキのメカニズム

 

脳は「変化」や「チャレンジ」を好ましく思っていない。

ということは、僕らが新しい環境に移ろうとしたとき、新しく何かを始めようとしたときに脳はどうするのか?ということが問題になってきます。

 

脳はどうするのか、というと「言い訳」を用意してくるんです。

 

そうなんです。

思い出してみてください。

 

何か新しい目標を立てたとしても、なかなか長続きしないじゃないですか?

理由はいろいろとあるとは思いますが、計画通りに進められないことが続いてしまって挫折することが大半だと思うんです。

 

たとえば、筋トレを始めたとしましょう。

お正月に今年こそは筋トレを習慣化するぞ!と気合十分で始めたとします。

 

ところが何日か経って、急な残業で帰宅時間が遅くなってしまった。

筋トレを予定していた時間はとっくに過ぎている。

 

こんな状況の時にあなたの頭の中で天使と悪魔が言い争いをしているんですね。

よく漫画やアニメで見かけるあのシーンです、小っちゃな白い天使と小っちゃな黒い悪魔が出てきて言い争うんです。

 

天使が「こんな時間になっちゃったけど、筋トレをする時間はまだあるよ、今日もがんばろう!」みたいなことを言うわけです。

 

すると、ぬるっと悪魔が顔を出してきて「オイオイオイ、こんな時間に筋トレ?バカなこと言ってんじゃねえぞ。今日は残業でへとへとなんだ、筋トレなんかできるわけないだろう。」なんて言うんです。

 

すると天使が「大丈夫だよ。疲れていると言っても、ちょっとくらいなら筋トレできるよ。早く始めようよ。」と。

 

すると悪魔が間髪入れず「なんてひどいことを言うんだ!仕事でがんばってきてへとへとに疲れてんだぞ。これ以上疲れさせる気か?それよりも、ビールでも飲んでゆっくりしたほうがいいんじゃないのか?」なんて言ってくる。

 

この悪魔のささやきにはなかなか勝てませんよね。

「疲れている」→そうだよな、残業で疲れてるんだよな。

「ビール」→ビール上手いだろうなあ、ビール飲んでゆっくりしたいなあ。

 

もうね、ここまで来たら悪魔の誘惑には勝てません。

ここで悪魔のとどめの一言です。

「今日一日くらいいいんじゃないの?」

これでノックアウトです。

 

「そうだよなあ、今日は残業で疲れたし、もうへとへとだし、ビールも飲みたいしなあ」

こうして徐々に休む癖がついてきて、いつの間にかフェードアウトしちゃうんですよね。

 

ここで出てくる悪魔の正体分かります?

そうです、悪魔の正体は「脳」なんです。

 

脳は天才的にやらなくていい理由を次から次へとだしてきます。

それも強烈に魅惑的な誘惑を並べて。

そんな目先の快楽に打ち勝つのは至難の業なんですね。

 

 

4章:なぜ50代からの挑戦は特に難しいのか

 

 

特に中高年と呼ばれる僕ら50代は「悪魔のささやき」が強力なんです。

 

なぜか?

 

年齢を重ねるほど生活パターンが固まるからです。

日々の生活パターンってほぼ固定されていませんか。

 

若い頃みたいに初めての経験も無いですし、ワクワクするような機会もほとんど無くなってきてるのがこの年代です。

好奇心をくすぐられるようなことが少なくなっているんですよね。

 

だから、日々の生活パターンがどんどん固定化されてくるわけです。

自分の居心地のいい場所(コンフォートゾーン)が決まっているんですよね。

 

だから、そこから飛び出すのが非常に困難になってくるわけです。

 

すっかり居心地のいい場所に慣れてしまっているんです。

だから新しい領域に出たがらないんです。

 

筋トレをやる日に直前になって、「なんか甘いものが食べたいな」なんて思ってしまったら、「もう今日は筋トレはいいや」って目先の快楽、居心地のいいい場所に戻ってしまうということなんですよ。

 

5章:まとめ

 

「じゃあ新しいことにチャレンジするなんて無理なの?」

って思うかもしれませんよね。

 

大丈夫です。

無理ではありませんよ。

 

そりゃあ、真正面からぶつかっていっては、なかなか勝ち目はないかもしれません。

でも、攻略法はあります。

 

その前にまずは「気づく」ことが大切なんです。

気づくという小さな一歩から始めることが重要です。

 

そこから「攻略」が始められますから。

 

次回に続きます!

 

それでは、また!