
いつもは普通にやっていることでも、なんだかやる気がしない、やるのがおっくうに感じるなんてことないですか?
嫌いなことやつまらないこと、しんどいことをやらなければならないときに、つい「めんどくさい」と思ってしまいます。
これは分かりますよね。好きでもないことをやりたいとはなかなか思えないからです。
ところがいつもは特に気にすることもなくやっていることなのに、今日に限って全然やる気が起きないということがあります。
どうしてもやりたくない、やる気が起きないという感情が出てきてしまうんです。
これ本当にやっかいですよね。
「めんどくさい」という感情のせいで全然行動できない、前に進めない、立ち止まってしまうんです。
できることなら「めんどくさい」という感情なんてなくしたいと思ってしまいます。
ただし、そうするためには「めんどくさい」とはどんな感情なのか?なぜ「めんどくさい」と感じるのか?について知る必要があります。
知ることで克服する方法が見つかるかもしれません。
「めんどくさい」という感情は日本語特有のニュアンスを持ちますが、心理学的には「面倒回避」や「先延ばし傾向」と関連しています。
この感情が生じるメカニズムと克服法について解説します。
なぜ「めんどくさい」と感じるのか

1. 脳のエネルギー保存機能
私たちの脳は体重の約2%ですが、安静時のエネルギー消費の約20%を占めています。
進化の過程で、脳は不必要なエネルギー消費を避ける傾向を獲得しました。
新しい行動や習慣の形成には前頭前皮質での認知的処理が必要となり、これがエネルギーを多く消費します。
脳は省エネのために、すでに確立された神経回路(習慣)を優先し、新しい行動パターンへの抵抗として「めんどくさい」という感覚を生み出します。
これは非常にやっかいですよね。
僕らが人として成長するためには新しい行動パターンを取り入れることが絶対に必要です。
その新しい行動に対して抵抗する、新しい行動を取り入れることができないということは成長できないということになってしまいますからね。
ある意味生き延びるための脳の機能と言える訳ですが、成長にとっては障害となってしまうわけです。
この機会に「めんどくさい」について理解する必要がありますね。
2. 報酬系と遅延割引
脳の報酬系(特に側坐核とドーパミン回路)は即時の報酬を強く評価します。
筋トレのような健康行動は将来的な利益をもたらしますが、即時の快楽ではありません。
これを「遅延割引」と呼び、時間的に離れた報酬ほど価値が割り引かれる現象です。
「今スマホを見る快楽」と「3ヶ月後の健康向上」を比較すると、脳は前者を選びがちです。
3. 認知的不協和と予測的不快感
取り組むべきタスクに対する否定的な先入観(「筋トレは痛い」「疲れる」など)は、実際の行動を起こす前から不快感を予測させます。
これを「予測的不快感」と呼び、タスクへの抵抗感を高めます。
4. 実行機能の負荷
計画、開始、モニタリングといった実行機能は前頭前皮質に依存し、ストレスや疲労で機能低下します。
疲れているときほど「めんどくさい」と感じやすいのはこのためです。
人間はなんて「めんどくさい」んでしょう(笑)
やったほうがいい、やったほうが自分にとってプラスになる、と確実に分かっているのに行動できなくなるんですからね。
もう少し具体的に見ていきましょう。
筋トレを「めんどくさい」と感じる具体的理由

- 労力対効果の時間差: 筋トレは即時の快感よりも即時の不快(筋肉痛など)をもたらし、効果は数週間後に現れる
- 準備と計画の負担: 服を着替える、ジムに行く、何をするか決めるなど複数のステップが必要
- 自己効力感の低さ: 「自分には無理」という思い込みが抵抗感を強める
- 不慣れな動きの認知負荷: 新しい動作パターンの習得には脳のリソースが必要
筋トレを嫌がる、おっくうに感じる人ってだいたいこんなことを言いますよね。
やってみるとほんとに大したことじゃないんですけどね。やって後悔するなんてことは絶対無いんですけど・・・
「めんどくさい」を克服する方法

1. 習慣化とトリガー設定
新しい行動を既存の習慣に紐づける「習慣の積み重ね」を実践しましょう。
例えば「コーヒーを飲んだ後に10回腕立て伏せをする」など、すでにある習慣の直後に小さな行動を配置します。
これにより前頭前野の負担を減らし、行動の自動化を促進できます。
2. 報酬系の活用
脳の報酬系を味方につけましょう。
筋トレ後に小さな報酬(好きな音楽を聴く、少量の甘いものを食べるなど)を設定することで、ドーパミン放出を促し、ポジティブな連想を作ります。
3. 開始の敷居を下げる
「2分ルール」を試してみましょう。「とりあえず2分だけ」と自分に約束し、始めるハードルを下げます。
多くの場合、いったん始めれば続けられるものです。
これは行動開始時の前頭前皮質の活性化コストを下げる効果があります。
4. 環境デザイン
意思決定のポイントを減らします。
筋トレウェアを目につく場所に出しておく、スマホに筋トレアプリを入れておくなど、環境を整えることで認知的負荷を減らせます。
5. マインドフルネスと認知的再評価
「めんどくさい」という感情自体に気づき、それを客観視する訓練をします。
「めんどくさいと感じているな」と観察し、「でも始めれば5分で慣れるんだよな」と再評価する習慣をつけましょう。
6. 社会的コミットメント
他者と約束することで、社会的責任感から行動を促進できます。
トレーニングパートナーを見つけるか、SNSで宣言するなどの方法が効果的です。
ここまで6つの克服方法を紹介しました。
どうでしょうか?どれも難しくないことなのに実際にやってみる人はほんとに少ないんです。
実際にやらないから成果が出ないのは火を見るよりも明らかですね。
どれか一つでもかまわないので、試しにやってみてください。
「めんどくさい」を克服する道が開けるでしょう。
まとめ
「めんどくさい」という感情は、脳のエネルギー保存機能、報酬系の特性、認知的負荷など複数の要因から生じます。
これを克服するには、習慣化、環境デザイン、認知的再評価などの方法を組み合わせることが効果的です。
小さな成功体験を積み重ねることで、「めんどくさい」を乗り越える脳の新しい神経回路を形成できるでしょう。
僕はやっぱり習慣化が何より効果があると信じています。習慣化できればめんどくさいなんて思いませんからね。
そして習慣化するためにはベイビーステップから始めることが必須です。
無理しないこと、一度に多くの成果を求めないこと、短期間で成果を求めないことがベイビーステップのコツですよ。
「めんどくさい」で成長をストップさせてる場合ではないですからね。
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それではまた。